医学的なエビデンス(EBM*)に基づいたサプリ&ハーブ情報(2)

医学的なエビデンス(EBM*)に基づいたサプリ&ハーブ(2)
・うっ血性心不全、高血圧
ランクB:コエンザイムQ10
(1)ビタミンEに匹敵する抗酸化作用を有し、ビタミンEよりも効果が速くて持続します。
コエンザイムQ10は、1957年に始めて抽出され、1970年には抗酸化作用があることが証明されました。ほかにも、免疫力を強くする働きや運動能力を向上させる働きなどさまざまな作用をもっていることがわかってきています。

「ナチュラルスタンダードによる有効性評価 ハーブ&サプリメント」(キャサリン・E.ウルブリヒト&イーサン・M.バッシュ編集 産調出版)では、高血圧に有効(ランクB)とされています。

2)細胞内ミトコンドリアにおいて酸素の利用効率を高めます。
私たちの身体の細胞の中にはミトコンドリアという小器官があり、ここでエネルギーのもとになるATP(アデノシン3リン酸)が産生されています。ミトコンドリアがATPを作るときに欠かせない酵素の補酵素がコエンザイムQ10です。コエンザイムQ10は、心臓や肝臓、腎臓に特に多く含まれ、内臓を動かすエネルギーを作っています。
特に心臓はエネルギーを大量に必要としているため、コエンザイムQ10が最も多く消費されています。心臓でコエンザイムQ10が不足すると、血液の循環が悪くなって、動悸、息切れ、疲労感、脚のむくみといったさまざまな症状があらわれることがわかっています。

(3)心臓のビタミン
コエンザイムQ10を体内で合成するためには多くののビタミンとミネラルが必要ですが、食事から全てを十分にとることができにくいため、必要量のコエンザイムQ10も不足しがちです。そのうえ、コエンザイムQ10は高齢化するにともなって体内での合成量が減少してくることがわかっています。20代がピークで、40代では20代の約30%も減少し、50代を過ぎるとさらに急激に減ってしまいます。心臓のビタミンとして加齢とともに供給が必要です。
  レバー、肝油から供給できますがサプリメントが効果的な物質の1つです。大量摂取しても副作用は極めて少ないため、比較的安心して服用できます。

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・うっ血性心不全
ランクA:サンザシホーソーン(西洋サンザシ)

サンザシと呼ばれるものには、セイヨウサンザシ、オオミサンザシ(チャイニーズホーソーンサンザシ)があります。
葉と花の抽出物はドイツのコミッションE(薬用植物の評価委員会)でも処方箋なしで治療の目的で使用できると承認されたハーブとされています。しかし、果実の実の有効性に関する信頼できるデータはあまりありません。

循環器・呼吸器系に対して
セイヨウサンザシは特にヨーロッパにおいて心臓によいハーブとして使用されてきました。
「循環器系機能を改善する」といわれており、規格化された葉と花のエキスは「うっ血性心不全などの心疾患」に対して有効性が示唆されています。
心臓の駆出率(EF)、運動負荷に対しての耐久度が増し、ニューヨーク心臓協会のステージII心不全の患者の症状を軽減したという報告があります。
他の規格化エキスを従来の利尿剤投与と併用した研究では、運動耐久性が向上しステージIII心不全の患者の客観的症状を改善したという報告があります。
同様に、ヒトでの研究でニューヨーク心臓協会のステージII心不全の患者で、56日間の試験期間を通して効果を示したとの報告があります。
ヨーロッパでは、ニューヨーク心臓協会の分類基準でステージIおよびII(軽度・中等度)の心不全にあたる心臓の拍動低下、ジギタリスを必要としない高齢者の心臓の不調、軽度の狭心症に、各種の薬剤処方が使用されています。

脳・神経・感覚器系に対して
予備的な臨床知見によると、マグネシウムとカリフォルニアポピーと併用したところ、軽度-中等度の不安症治療に有効であったという報告があります。この効果については、さらなる科学的根拠の蓄積が必要とされています。

安全性については、適切に短期間経口摂取する場合、安全性が示唆されています。
妊娠中・授乳中の安全性については充分なデータがないため、摂取は避けたほうがよいとされてます。
副作用としては治療用量を経口摂取したときに、吐き気や胃腸の不快感、疲労、動悸、頭痛、めまい、不眠などを引き起こすことがあります。

医薬品との飲み合わせ(相互作用)についてはとくに問題となるような報告はされていません。理論上、注意する点は以下の点です。
・セイヨウサンザシは血圧低下作用が報告されていますので、血圧低下作用のあるハーブやサプリメントとの併用は効きすぎに注意しましょう。
・心臓に作用するハーブやサプリメントと併用すると、予期せぬ副作用が起きる可能性がないとも限りませんので併用する場合は医師または薬剤師にご相談すると安心でしょう。
・ジゴキシン、ニトログリセリン、β遮断薬、カルシウム拮抗薬、ホスホジエステラーゼ5(PDE-5)阻害薬との併用は、理論上それらの作用を強めるものと考えられます 。併用する場合は医師または薬剤師にご相談下さい。


「ナチュラルスタンダードによる有効性評価 ハーブ&サプリメント」(キャサリン・E.ウルブリヒト&イーサン・M.バッシュ編集 産調出版)

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Evidence Based Medicine(EBM)=医学的な根拠に基づいた医療
医師個人の経験や慣習、偏りがちな権威者の意見などに左右されるのではなく、知りうる限りの疫学的研究成果や実証的・実用的な信頼できる根拠(evidence)に基づき、患者にとって最良の、効果的かつ質の高い治療を行う医療。EBMとは医療を円滑に行うための道具であり、医師にとってののぞましい行動指針である。→健康用語辞典

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