認知症の診断時に注意すべき「うつ病」と「せん妄」の鑑別は?

高齢者に見られる「うつ病」と「せん妄」は認知症と臨床像が似ていて見間違えることがあり診断時の重要な項目となります。

うつ病との鑑別診断について:
 うつ病の症状のポイントは、
「気分・感情の障害」(悲哀感など)、
「意欲の障害」(何もしたくなくなる)、
「思考の障害」(思考がスローダウンする、例えば、質問しても、忘れてしまったのかなと思うころに、ポロっと答える)の3つです。

このうち、「意欲の障害」と「思考の障害」は認知症でもみられることより、鑑別のポイントは、「気分・感情の障害」があるか否かになります。

 また、妄想はうつ病や認知症でみられますが、
うつ病では
「心気妄想」(自分は治らない病気にかかったと確信する等)、
「罪業妄想」(償うことのできない罪を犯してしまったと思ってしまう等)、
「貧困妄想」(治療費が払えませんから、薬をださないで下さい等)
といった自責的な妄想がみられます。

 一方、アルツハイマー型認知症では、
他罰的な「もの盗られ妄想」、
「嫉妬妄想」と
「被害妄想」が典型的です。
なお、最終的な鑑別は、薬に対する反応性がポイントです。

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