17.若年性アルツハイマー型認知症に対する認知症治療薬の効果は?

若年性アルツハイマー型認知症における認知症治療薬の有用性に関する報告はあまり多くありません。

しかし、英国において、ドネペジル5mgで治療した軽度・中等度のアルツハイマー型認知症において、認知機能の改善は65歳未満の若年患者様において患者群全体よりも有意に高かったと報告されています。

若年性アルツハイマー型認知症の疫学アルツハイマー型認知症は、65歳以上で発症する晩発性と65歳未満で発症する若年性に区別されています。

若年性アルツハイマー型認知症は、全アルツハイマー型認知症の20~25%を占め、若年性認知症疾患として最も多いと言われています。

わが国における若年性認知症全体におけるアルツハイマー病の割合は、1990年の大塚らのアンケート調査や東京都の調査などから15~20%と言われています。

なお、2009年に報告された5県2市の若年性認知症の疫学調査では、アルツハイマー病は25.4%とされています。

引用文献:
1)Evans,M.etal.:Int.J.Geriat.Psychiatry,15,50-3(2000)
2)谷向知:日本臨牀,66(増1),332-5(2008)
3)大塚敏男:昭和63年厚生省痴呆疾患対策調査研究報告書(1991)
4)柄澤昭秀:老年精神医学雑誌,3,637-42(1992)
5)中村祐ら:アルツハイマー型痴呆の診断・治療マニュアル,ワールドプランニング(2001)
6)朝田隆:厚生労働科学研究費補助金(長寿科学総合研究事業)総合研究報告書「若年性認知症の実態と対応の基礎基盤に関する研究」(2009)

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